救急隊員の技術向上へ 中予地区合同訓練 4消防の約80人
愛媛県中予地区消防長会(芳野浩三会長)の救急シミュレーション合同訓練が19日、東温市南方の川内公民館であり、中予地区4消防の約80人が病院前救護の強化を目指し取り組んだ。
救急隊員の知識や技術の向上、大規模災害発生時の連携強化を目的に開催している。
訓練内容を開始直前に示すブラインド方式で、東温市消防本部が上腹部痛などを訴える高齢男性から救急要請を受けた設定。家族や本人から容体を聞き取った救急救命士ら3人は、脈拍などのバイタル変化を見ながら心筋梗塞と判断、適切な搬送先の確保や心臓マッサージなどの救命処置を迅速に行った。
評価を担当した松山市消防局や愛媛大医学部附属病院の医師らは、救急隊内の連携や処置のあり方についてアドバイス。久万高原町消防本部による訓練もあり、日ごろ培った知識や技術を交わして救急活動の質の向上を図った。
東温市消防本部救急救命士の松下晋太郎さん(30)は「普段とは違った刺激を受けることができた。これを機に互いの連携を密にし迅速な対応につなげたい」と話した。